たけしの家庭の医学 高コレステロール血症と青魚 10月24日 テレ朝

10月24日放送の「たけしの家庭の医学」では、動脈硬化を引き起こす2大要因である高血圧と高コレステロール血症が紹介されました。

ここではこのうち「動脈硬化」、そしてそのリスクを高める「高コレステロール血症」について述べていきます。

またこの高コレステロール血症改善には「青魚」がよいとの研究結果があります。

この青魚をはじめ、高コレステロール血症の予防・改善策にも触れていきます。

動脈とは

動脈硬化について触れる前に動脈そのものについて簡単に述べます。

動脈は心臓から押し出される血液の流れる血管のことです。

反対に、心臓へ流れ込む血液の流れる血管は静脈ですね。

動脈は酸素と栄養分に富む動脈血を身体各部に運びます。

末梢にいくにつれて細くなり,最終的には毛細血管につながります。

先ほども述べたとおり、動脈は心臓から押し出される、勢いのある血液が流れるところなので一般に血管壁が厚く、弾力性に富んでいます。

そして、この血管壁は内膜、中膜、外膜と3層構造になっています。

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動脈硬化とは

健康で若々しい血管は、弾力があり、ゴムのようにしなやか。

しかし、肌や内臓と同じように、血管も老化し、硬くもろい状態に変わっていきます。

人によって程度は違えど、年齢を重ねるにしたがい動脈硬化は進行します。

ところが、加齢以外にも、血液中で増えすぎた悪玉コレステロールが原因で動脈硬化が進行してしまうケースがあります。

この血液中の悪玉コレステロール値が高い状態が高コレステロール血症です。

悪玉コレステロールが蓄積すると血管の壁がどんどん分厚くなり、弾力性を失っていきます。

放っておくと、コブ(プラーク)ができるなどして、血管の内側が狭くなり、どんどん血液が流れにくくなってきます。

そして、このプラークが何かの刺激で破れると、傷を修復するため血小板でかさぶたが作られます。

これが「血栓」と呼ばれるもので、これにより血流が完全に妨げられると、その先の組織に酸素や栄養が行き届かなくなってしまいます。

またこの血栓が飛んでさらに細い動脈に詰まる(塞栓)ことで、血流が途絶え、重要臓器へに障害を来すこともあります。

このように、高コレステロール血症が動脈硬化の大きなリスクとなります。

ここに述べたのが「アテローム性動脈硬化症」で、一般に動脈硬化といえばこれを指します。

「アテローム」は「腫瘤」という意味です。

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高コレステロール血症とは

先も述べたとおり、高コレステロール血症とは悪玉コレステロールであるLDLコレステロールが高い状態のこと指します。

健康診断で引っかかった経験のある方もおられるのではないでしょうか。

ちなみに、LDLコレステロールの「LDL」は「Low Density Lipoprotein」の略で、低比重リポたんぱく質のこと。

一方、善玉コレステロールであるHDLコレステロールの「HDL」は「High Density Lipoprotein」の略で、高比重リポたんぱく質のことです。

この悪玉とか善玉というのはコレステロールの分子自体の違いではなく、コレステロールと複合体をつくるリポタンパク質の違いなんですね。

ちょっとわかりづらいですね。

もっと言えば、「LDLコレステロール」とは、低比重なリポたんぱく質とくっついているコレステロールという意味です。

コレステロールは肝臓で合成され、血液を使って運ばれるのですが、これを担うのが「LDL」であり、この「LDL」と結びついたコレステロールのことを「LDLコレステロール」というわけです。

脂質とか中性脂肪とかコレステロール…この辺は詳しく言い出すと、かなりのボリュームになるので、詳細は割愛します。

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そして、なぜ「善」と「悪」なのか。

LDLコレステロールは肝臓で合成されたコレステロールを、血液から全身に運ぶ船のような役割を担っています。

このLDLコレステロールが血管に留まると、血管が狭まり動脈硬化を引き起こす大きな原因になるのでしたね。

一方、HDLコレステロールは、LDLコレステロールが残したコレステロールを運び出してくれます。

その結果動脈硬化のリスクは減少しますよね。

だから、HDLコレステロールは善玉で、LDLコレステロールは悪玉と表現されます。

LDLコレステロールが増えすぎ(高コレステロール血症)ても危険ですし、HDLコレステロールが少ない状態(脂質異常症)でも、後に動脈硬化につながるリスクが高いと言えます。

高コレステロール血症の改善

中性脂肪を貯めない

血液中の過剰な中性脂肪は、悪玉コレステロールを増やして善玉コレステロールを減らすことが分かっています。

中性脂肪もコレステロールもともに三大栄養素である脂質です。

この辺の関連についても今後詳しく書いてみたいと思います。

肥満を解消し、予防することは悪玉コレステロール減らす(高コレステロール血症を改善する)大きな効果があるのです。

中性脂肪を貯めないためにまず必要なことは、食事でカロリーを摂りすぎないこと。

脂肪分の多い食品を減らすだけでなく、摂取総カロリー自体をおさえるように心がけましょう。

コレステロール値を下げる食品を食べる

「青魚に含まれるDHAとEPA」

「たけしの家庭の医学」でも紹介された青魚。

この青魚に含まれる不飽和脂肪酸の1種のDHAとEPAは、肝臓で中性脂肪が作られるのを抑制する効果があり、悪玉コレステロールを減らし、高コレステロール血症を改善する効果が期待できます。

EPAは血液をサラサラにして血管を柔らかくする効果もあるので、動脈硬化の予防に効果があるとされています。

マグロ、ブリ、サバ、サンマなどがDHAとEPAを多く含む青魚です。

このEPAの有効性分は、煮る・焼くなどの調理でおよそ20%が流れ出てしまいます。

理想はお刺身など生で食べることですが、調理をする場合には、ホイル焼きや蒸し焼き,煮込みなどにし、青魚から出た油や煮汁まで一緒に食べましょう。

忙しくて調理する時間がないときは、缶詰を活用しましょう。

その際、青魚と一緒に入っている汁の中にもEPAが多く含まれているので、缶の中身は丸ごと利用するのがオススメです。

また、魚の脂肪分は酸化しやすいため、できるだけ新鮮なものを選んで食べましょう。

体内での酸化を防ぐために、βカロテンが豊富な緑黄色野菜や、ビタミンEが豊富なゴマなどと一緒に摂取するのも効果的です。

またサプリなども多くあるのでチェックしてみるといいかもしれないですね。

「水溶性食物繊維」

食物繊維の中でも水溶性の食物繊維はLDLコレステロールを減らし高コレステロール血症改善の効果が大きいと考えられています。

これは腸から吸収される食品中のコレステロールを減らすとともに、消化液に含まれる胆汁酸の再吸収を阻害して肝臓で作られるコレステロールを減らす効果があるからです。

水溶性食物を多く含む食品の代表は次の通り。

ワカメ、モズク、ヒジキ、バナナ、リンゴ、キウイ、オクラ、モロヘイヤ、納豆

生活習慣を改善する

お酒を飲みすぎない

お酒は少量なら悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす効果があるといわれていますが、飲み過ぎると肝臓での中性脂肪の合成を促進する作用があり肥満や悪玉コレステロールを増加させる原因になります。

タバコは吸わない

タバコは活性酸素を発生させるので血液中の悪玉コレステロールを酸化させる悪影響があります。

バコは肝臓にある酵素に影響を与えてコレステロールそのものを増やす作用があるともいわれています。

このようにお酒・タバコも、高コレステロール血症に繋がるリスクが大きいので、飲酒・喫煙の習慣がある方は気をつけましょう。