流行語大賞2017予想

現代用語の基礎知識選「ユーキャン新語・流行語大賞」事務局は11月9日、「2017ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネート語30を選出。この中から12月1日に年間大賞とトップテンが発表されます。2017年の流行語大賞に選ばれるのはどのノミネート語なのか?まず各ノミネート語を解説し、ここ3年の流行語も振り返りながら、最後に今年の流行語大賞を予想していきましょう。

流行語大賞2017 ノミネート語

流行語大賞2017のノミネート語はこのようになります。1年が経つのは早いものですね。特に印象に残っているものはありますか?一方で、「こんなの流行った??」というものもありませんか?30語もノミネートされれば、全部に共感できる人の方が少数かもしれないですね。

こうして流行語大賞ノミネート語を眺めていると、1年を振り返るのと同時に、自分が普段興味をもち積極的に接しているカテゴリというものが明らかとなってきます。芸能系はわかるけど、政治系には疎いなど自分のタイプがわかれば、今後より様々な分野にアンテナをはり、バランスよく情報をインプットしていくことができます。このように流行語大賞を利用するというのもいいのではないでしょうか。

ちなみに、流行語大賞2017選考委員会は以下の5名です。

◇姜尚中(東京大学名誉教授)
◇俵万智(歌人)
◇室井滋(女優・エッセイスト)
◇やくみつる(漫画家)
◇清水均(『現代用語の基礎知識』編集部長)

それでは、もう一度ノミネート語を列挙しておきます。

1 アウフヘーベン

2 インスタ映え

3 うつヌケ

4 うんこ漢字ドリル

5 炎上○○

6 AIスピーカー

7 9・98(10秒の壁)

8 共謀罪

9 GINZA SIX

10 空前絶後の

11 けものフレンズ

12 35億

13 Jアラート

14 人生100年時代

15 睡眠負債

16 線上降水帯

17 忖度(そんたく)

18 ちーがーうーだーろー!

19 刀剣乱舞

20 働き方改革

21 ハンドスピナー

22 ひふみん

23 フェイクニュース

24 藤井フィーバー

25 プレミアムフライデー

26 ポスト真実

27 魔の2回生

28 ○○ファースト

29 ユーチューバー

30 ワンオペ育児

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ノミネート語の解説

1 アウフヘーベン

小池知事の言葉。小池知事の口から飛び出した聞き慣れない単語に、Twitter上では指摘や疑問が相次いで投稿されました。広辞苑を引いてみると「止揚。揚棄。ヘーゲル哲学(弁証法の用語)」と記されています。ドイツ語のアウフヘーベン(Aufheben)。矛盾・対立する2つの概念を、その状態を保ちながら、より高い次元段階で統合、発展させることを指す、弁証法の哲学用語です。

ありましたね、弁証法って。学生時代以来、初めて耳にした気がしますが。テーゼとアンチテーゼを並べてさらに高次元のテーゼ(ジンテーゼ)を導くというやつでしたよね。正・反・合とも。築地市場移転問題や新党結成の際、会見で小池知事はこの言葉を多用していました。一瞬「ん?」となりますよね。

2 インスタ映え

インスタグラム(instagram)、略してインスタは写真や動画を中心としたSNSで、全世界で若い世代を中心に利用者を増やしています。インスタグラムでは、投稿した写真を見た人は、その人の写真が気に入ったら、「いいね」といって、ハートのボタンを押します。そのいいね、つまりハートがたくさん付くような写真は、SNS上で受けがいい、評価が高い写真となります。そういう写真を「インスタ映え」する写真と呼びます。

流行っている言葉だとは思いますが、特に今年という感覚はないです。むしろすっかり世間に馴染んできてさえいる言葉では?

3 うつヌケ

「うつヌケ」は、田中圭一が自身の鬱病脱出体験をベースに、鬱病からの脱出に成功した人たちのエピソードを描いた書籍「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち」のタイトルに使用されているフレーズ。書籍は今年1月にKADOKAWAより刊行されました。田中圭一といえば、手塚治虫をはじめとする著名な漫画家のパロディ作品を数多く執筆していることで知られています。

日本国内に約100万人の患者がいるという「うつ病」。「うつヌケ」では、うつ病から脱した人たちを取材して、それをマンガにしています。猟奇的な殺人事件、自殺サイトなどが連日ニュースとなり物議をかもしている昨今の日本。このような時代の、こころの処方箋としての役割を果たすことができたらいいですね。マンガでのアプローチというのもおもしろいと思います。

4 うんこ漢字ドリル

文響社から発売されている「うんこ漢字ドリル」。これは小学1年生から6年生で学ぶ、すべての漢字の例文3018個に「うんこ」を使うという、今までになかった斬新な学習書です。これが大ヒットし、発売後約2カ月で発行部数227万部(2017年5月30日時点)を記録。

うんこの先生のイラストも色使いもすごくキャッチーで目を引きますし、小学生に人気が出るのもうなづける気がします。勉強は楽しいものだと思うキッカケになれば最高ですよね。そしてドリルを制覇しても一過性で終わらないように。

5 炎上○○

これは「Aさんの発言にネットが炎上しています」というときの「炎上」だと思うのですが、特に今年になってノミネートするようなイベントってあったのでしょうか?以前から使われている言葉だと思うのですが。「インスタ映え」同様、全く今年感がない?

6 AIスピーカー

2017年の後半になって各社のAIスピーカーが出揃ってきたので、わりと最近の話題という印象です。AIスピーカーは会話のように話しかけることで、AIが音声を処理して様々なことができるデバイスです。これにより音楽を再生したり、対応している家電を操作したりすることができます。Google Home(10月発売)、LINE Clova WAVE(10月発売)、Amazon Echo(11月発売)、ソニー LF-S50G(12月発売)が日本で発売されています。

AIスピーカーが提案するライフスタイルとは?ちなみに、AIスピーカーではないですが、ボクはiPhoneのSiriによる音声入力をわりとよく行うのでここで少し紹介してみたいと思います。

例えば、すごく眠たくてそのまま目を開くことなく眠りたい場合。そんなとき、側にあるiPhoneに手を伸ばし「明日6時にアラーム鳴らして」とか「寝室の照明オフにして」とか「照明を青くして」と目を閉じたままでお願いし、まどろんだそのままに、眠りにつきます。ただ、照明はWi-Fiによる操作に対応している必要があります。AIスピーカーもこのようなシーンで利用することができると思います。今後もっと対応する家電などが増え、できることが増えてくるとより実用的になっていくと思います。

7 9・98(10秒の壁)

陸上競技男子100メートル競走において達成困難と考えられていた9秒台に対する記録の壁。9月9日、陸上短距離の桐生祥秀(きりゅう よしひで)(21)が日本学生対校選手権男子100メートル決勝で、日本勢初の9秒台となる9秒98の日本新記録を樹立しました。

桐生は10月放送の「さんまのまんま 秋のさんまもゲストも脂がノッてますSP」に出演した際、さんまへのおみやげとして、9秒98をマークした際に履いていたものと同じモデルのスパイクを持参。普段は25・5センチを使用しているが、24・5センチのものも履けることを明かしました。男性としてはかなり小さいですよね。しかも、あんなに身長が高いのに。これは少し驚き。番組で桐生は「足だけ女子なんですよ」とおどけていましたが、本当それ!

8 共謀罪

犯罪を計画段階から処罰できるようにする「共謀罪」の趣旨を含む改正組織的犯罪処罰法が6月15日成立。共謀罪法案は、犯罪を実行に移した段階から処罰する日本の刑事法の原則を大きく変える内容で、過去3回廃案になっていましたが、政府は今回、東京五輪・パラリンピックを3年後に控えるなか「テロ対策」を強調し、国際組織犯罪防止条約の締結に不可欠として本法案を成立させました。

東京五輪・パラリンピック、本当に楽しみな一方テロは心配。日本はまだあまり狙われていないけれど、今後標的にされたらと思うと怖くて仕方ありません。最近は不審者を見分けることのできる監視カメラなども開発されていて一定の実績を納めているようです。そのようなものを駆使しつつ、この新法律がテロや犯罪を未然に防いでくれることに期待が高まります。

9 GINZA SIX

4月20日、銀座中央通りに面する銀座6丁目に巨大商業施設「GINZA SIX」(ギンザ シックス)がオープン。休日は歩行者天国でにぎわう銀座エリアでは最大規模の施設面積4万7000平方メートル。世界を代表する「フェンディ」や「ディオール」といったラグジュアリーブランドのほか、書店や飲食店も含め241出店。

同ビルは「脱百貨店」をキーワードとしており、収益部分の半分近くが賃貸オフィスとなっているところがポイント。欧米の有名ブランドを中心とする241店舗が、全て賃貸借契約によるテナントとして入居。「大丸松坂屋」関連のブランドが2店舗入っていますが、これらもテナントとしての入居です。すなわち、GINZA SIXは建物のほとんどが「賃貸ビル」で、ホール(能楽堂)や観光施設(ツーリストサービスセンター等)などを除いた収益部分の半分近くが賃貸オフィスで占められているのです。

10 空前絶後の

お笑い芸人・サンシャイン池崎のネタ。2017年大ブレイクした芸人の1人。「イエ~!」「OK~!」「ジャ~スティス!」などの絶叫を所々に入れ、かなりテンション高めに体を張ったギャグを連発する芸風です。これが特に小学生あたりには受けるのでしょうね。が、逆に大人にはあまり受けないように思います。意味がわからないというか。

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11 けものフレンズ

「けものフレンズ」は、けものフレンズプロジェクトによる「けものフレンズ」を原作とするテレビアニメ作品。世界中の動物を種類を問わずに擬人化していくという、今までありそうでなかったコンセプトの作品で、スマホゲーム・コミック・テレビアニメ・グッズなど、様々な媒体で幅広い展開を続けています。

本当にすごく可愛いキャラクターですね。けものフレンズファンは流行語大賞ノミネートに沸いているようです。トークショーや実写MV撮影など楽しそうなイベントが活発に行われているようです(けものフレンズ公式Twitter)。

12 35億

ブルゾンちえみのネタですね。これは最も印象に残っているという方も多いのではないでしょうか。24時間テレビ(日本テレビ)では、番組としては初の「当日発表」のマラソンランナーに選出され完走しました。2017年、間違いなく最もブレイクした芸人です。

ただ、「35億」のネタは後半あまり見かけなくなりましたね。どちらかというと、男子バレーの石川祐希選手や広瀬すずなど、様々な芸能人がブルゾンちえみに代わって「with B!」としている姿をテレビでよく見かけていた気がします。

13 Jアラート

全国瞬時警報システムの通称がJアラート。通信衛星と市町村の同報系防災行政無線や有線放送電話を利用し、緊急情報を住民へ瞬時に伝達する日本のシステム。

今年は台風・豪雨関連の緊急情報が多かったですね。大きなアラーム音が何度も連続して鳴り響きました。また北朝鮮がミサイルを打ち上げ、日本の上空を通過したときにもこの警報が利用されました。

14 人生100年時代

安倍首相が掲げた「人生100年時代」構想。昨年9月、総務省は、日本の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合が過去最高の26.7%となり、国内における80歳以上の高齢者の人口が1千万人を超えたことを発表しました。

この数字から見ると、現在の日本においては「4人に1人が高齢者」ということになります。医療、介護、ライフスタイルなど、人生100年という視点から、様々な課題を考えていく必要があります。

15 睡眠負債

睡眠負債(英: Sleep debt)は、スタンフォード大学の研究者により提唱された言葉で、日々の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響を及ぼすおそれのある状態のこと。僅かな睡眠不足が積み重なり「債務超過」の状態に陥ると、生活や仕事の質が低下するだけでなく、うつ病、がん、認知症などの疾病に繋がるおそれがあるとされます。

なるほどとは思うものの、先ほどの「人生100年時代」も、今年大きな話題になった感覚はありません。

16 線上降水帯

線上降水帯は、コトバンクによると、線上に伸びた地域に、積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらすこと。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風の外側に発生することもある。線状降水帯は数時間にわたり猛烈な雨を降らせ続ける。甚大な被害をもたらした2015年の東日本豪雨、同年の広島土砂災害の原因となりました。

今年は特に豪雨による被害が相次ぎました。Jアラートも多くは豪雨による情報でしたよね。もしかすると「線上降水帯」という言葉自体はあまり聞いたことがないかもしれないですね。「ゲリラ豪雨」などの方が聞き馴染みがあるでしょうか。

17 忖度(そんたく)

学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画をめぐり、安倍晋三首相への忖度(そんたく)が働いたかどうかが焦点となったことから。行政が首相側の意向を過度に推し量り、計画に特別な便宜が図られたというのが野党の主張。「森友学園」(大阪市)に国有地が格安で売却された問題と同じ構図とも言えます。

これは大きな問題となり、比較的長いスパンで報道されていましたね。「加計学園」「森友学園」を包含した言葉と考えれば、ノミネートに一定の納得はできます。

18 ちーがーうーだーろー!

豊田真由子の言葉。元政策秘書の男性への暴行・暴言問題で注目を集めました。自民を離党し、無所属での出馬となった選挙では、5人の候補者中最下位の5位でした。

豊田真由子の暴言では「このハゲーっ!」の方がどぎつくて印象的ですが、この「ズラし」はあえて話題となるよう考慮した意図的なものなのでしょうか。どちらにせよ、かなり衝撃的な音声でしたね。

19 刀剣乱舞

「刀剣乱舞」(とうけんらんぶ)は、DMMゲームズとニトロプラスが共同製作したPC版オンラインゲーム。2016年3月1日にスマートフォン版(iOS、Android)が「刀剣乱舞 Pocket」として配信されました。ミュージカルも行われて人気を博しています。「けものフレンズ」とともにサブカル方面からのノミネート。

人気のアニメみたいですね。萌え系のアニメ?そういう言い方、古いのでしょうか?でも、ミュージカルおもしろそうですね。ホームページかっこいいです。

アニメ『刀剣乱舞-花丸-』 公式サイト
ミュージカル『刀剣乱舞』公式ホームページ

20 働き方改革

「働き方改革は、一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジ。多様な働き方を可能とするとともに、中間層の厚みを増しつつ、格差の固定化を回避し、成長と分配の好循環を実現するため、働く人の立場・視点で取り組んでいきます。」(首相官邸HP「働き方改革の実現」より)

先の「人生100年時代」にも関連することですね。

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21 ハンドスピナー

ハンドスピナーは、ストレス解消等が目的のアメリカ生まれのオモチャ。遊び方はハンドスピナーの真ん中を指等で支えてぐるぐる回すだけというシンプルなものです。考案者はアメリカフロリダ州のキャサリン・ヘッティンガーで、重症筋無力症を負ったヘッティンガーが、娘と遊べるオモチャとして考案したのだそう。

これは確かによく見かけました。ボクは今年の6月、台湾へ行ったのですが、夜市などにもたくさん並んでいましたし、台湾の友人は、台湾で大人気と言っていました。本当に世界で流行しているのですね。