文響社から発売されている「うんこ漢字ドリル」。今までになかった斬新な学習書です。今年の流行語大賞にノミネートもされたこの新感覚ドリルを、林先生も、今年驚いたニューストップ5にあげました。どんなドリルなのかおさらいしましょう。
うんこ漢字ドリルはどんなドリル?
今年話題となった「うんこ漢字ドリル」はどんなドリルでしょうか。それは、従来の同じ文字を延々と書き続ける漢字練習よりもはるかに子どもが楽しんで集中するよう、1年生から6年生までの、3018例文すべてに「うんこ」という言葉を使用した漢字ドリルです。
「出席番号順にうんこをてい出する」
「うんこを表す記号を考えました」
などという例文です。
ふざけた漢字ドリルではなく、 ちゃんと新学習指導要領に対応しています。小学校低学年の子どもが「うんこうんこ」と言うと普段は怒られるところが、逆に褒められてしまうのですね。
うんこ漢字ドリルは、うんこの先生のイラストもカラフルな色使いもすごくキャッチーで目を引きますし、小学生に人気が出るのもうなづけます。勉強は楽しいものだと思うキッカケになれば最高ですよね。そしてドリルを制覇しても一過性で終わらないように。
うんこ漢字ドリルの人気
うんこ漢字ドリルは発売後約2カ月で発行部数227万部(2017年5月30日時点)を記録する大ベストセラーになりました。
「春らしい色のうんこだ」「うんこにも羽が生えたらいいのに」などの例文は、本当にバカらしくて笑える。子ども目線でも大人目線でも思わず笑ってしまう。3018もの例文を「うんこ」という言葉を使って作る作業は大変だったと思いますが、作者の古屋雄作氏はどのように工夫して考えたのでしょう。
そこには3つのルールがあったそう。
まず、うんこを「食べる」、あるいは「くさい」といった想像すると嫌悪されるような例文は避けること。例えば、「カレーだと思って食べたらうんこだった」という例文は具体的にイメージできてしまい、気持ち悪いですからね。
あと、物質としてのうんこの汚さをなくすような表現にも心がけたと言います。「春らしい色のうんこだ」「うんこにも羽が生えたらいいのに」などはその代表例。具体性を極力そぎ落とし、抽象化することによって、うんこの生々しさやリアリティーを薄める工夫をしていったわけです。
さらに、「友だちのカバンにうんこを入れた」「君のうんこを見て気持ち悪くなった」など、いじめにつながるような例文は避け、「君のうんこを見たおかげで元気になった」と、ポジティブな例文になるように工夫したと言います。
このようにしてうんこ漢字ドリルは誕生したのですね。小学生の大好きなうんこと、小学生が必ずしも好きではない漢字学習帳のコラボが化学反応を起こし、全く新しい「うんこ」が完成しました。
うんこ漢字ドリルの関連グッズ
うんこ漢字ドリルには関連グッズがたくさんあるみたいです。いくつか紹介してみましょう。
●うんこ漢字ドリルでおでかけトート
子どもがこれでおでかけするのはちょっとイヤな気もしますが笑。これだけ市民権を得ているキャラなので、子どもからすればむしろ人気者になれるのでしょうか?
●うんこ漢字ドリル ソフトキャンディ
これは、大人でもネタとして使えそうですね。「アメあげる」と言ってこれを出されたら絶対笑ますもんね笑
●うんこ生徒 Tシャツ
生徒のうんこもあるんですね!これはかわいいですね!
●うんこ先生 ぬいぐるみ
全国各地のゲームセンターにてうんこ漢字ドリルのぬいぐるみがついに登場しました\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
『めちゃでかうんこ先生顔型ぬいぐるみ』をゲットしに行こう!#うんこ漢字ドリル #ぬいぐるみ #クレーンゲーム pic.twitter.com/eqFR5FIE19— うんこ漢字ドリル (@unkokanji) 2017年12月22日
ゲームセンターにもあるのですね。「とってとって」とせがまれるのが目に見えます。
どれもこれも、子どもが持っているとなると、なんだか複雑な思いになってしまいますが、その辺の感覚が大人と子どもの違いなのでしょうか。