主治医が見つかる診療所 風邪と肺炎の違い 11月30日

寒い冬になると、体調管理に気を配っていても風邪をひいてしまうことがあります。家族からうつることもありますね。この風邪ですが、一見よく似た肺炎との見分け方を知り、医療機関受診など早期対応を図れるようにしましょう。

風邪と肺炎

「風邪をこじらせて肺炎になった」

肺炎を患って入院することになった患者さんで、このようにおっしゃる方がおられます。しかし、本当に風邪から始まり、それが悪化した結果肺炎になったのでしょうか。

症状が比較的かるいのが風邪で、重傷なら肺炎。確かに、なんとなくそのような感覚で捉えてしまいがちですが、これは間違いです。

風邪でも症状が重くなる人もいます。

では、風邪と肺炎とはどのように違うのでしょうか。

スポンサーリンク


風邪とは

風邪の原因のほとんどはウイルスによるものです。その数は200種類ほどになるとも言われています。有名なものとしては、ライノウイルス、コロナウイルス、RSウイルスなど。

風邪の代表的な症状の一つは、上気道に起こる炎症。しかし、肺炎と異なり肺に至ることは稀です。ちなみに、上気道とは、呼吸器のうち鼻腔、咽頭、喉頭をさし、喉頭より下の領域(気管、気管支、肺)を下気道といいます。

また、風邪による発熱は38℃くらいまでで、数日から1週間ほどで治癒します。他の症状としては、くしゃみ、咳、喉の痛みなど。

スポンサーリンク


肺炎とは

風邪の原因はウイルスが多いのに対して、肺炎は細菌性のものが多いのです。そして、38℃をこえる高熱、激しい咳、症状が1週間以上続くことなどが風邪とは異なる症状です。

肺炎は日本人の死因第3位です。高齢の方ですと、誤嚥性肺炎や肺炎球菌感染症の1つとしての肺炎が問題になりやすく、命に関わってきます。

特に自覚症状が乏しく、食欲がない、元気がない場合に肺炎だったということもよくあるので、高齢者は特に、ただの風邪と自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。

スポンサーリンク


風邪から肺炎になることもある

ただし、風邪から肺炎になることもあります。感染症にかかりやすい持病をもっている場合、肺炎になっていないか注意が必要。それは、糖尿病や腎不全、心不全などです。この持病のためにステロイドを服用している場合も、免疫力が低下している可能性があります。

高齢者の肺炎

高齢者の場合は肺炎にかかっていても自覚症状がわかりづらく、発熱も起こらないために発見が遅れ、結果として重症化してしまうことが少ない苦ありません。

また高齢者は特養や老人ホーム、病院といったコミュニティに入っていることが多く、肺炎の集団感染になりやすいというケースも考えられます。

最も大事なのは、予防をすることです。自身で抵抗力を上げること。また肺炎が流行している場所へ不用意に近づかないことで、発症する可能性を下げることもできます。肺炎球菌ワクチンも有効なので医療機関で摂取するのを検討するのもいいですね。

まとめ

風邪の原因はほとんどがウイルスによるもの。それに対して肺炎は細菌性が多い。また風邪は38℃くらいまでで、1週間程度で治癒しますが、肺炎はより高熱となり期間も長期化します。

糖尿病など持病がある方は感染症にかかりやすいので注意が風邪から肺炎になる恐れもあり必要です。

日本人の死因3位を占めるほどの疾患なので、重傷化しないよう医療機関の早期受診や予防が大切です。