12月12日(火)放送の「たけしの家庭の医学」ではひざ痛に効くという『スーパー食材』が紹介されました。ひざ痛に効く食材にはどんな成分があり、どんな効果があるのでしょうか?またひざ痛の原因とは?
ひざ痛の原因
ひざ痛にも色々考えられますが、そのなかでも「変形性膝関節症」というものがあります。これはひざの軟骨がすり減り、痛みが出てくる状態をいいます。
初期の段階では、朝起きて歩き始めたときや椅子から立ち上がるとき、またよく歩いた夕方などに痛みやこわばりを感じたりします。
もう少し詳しく見ていくと、大腿骨(太ももの骨)とすねの骨は、 関節包(かんせつほう)という包みに覆われています。体重の負荷などによって軟骨がすり減ると、軟骨の細かな「削りかす」によって、関節包の内側にある 滑膜(かつまく) という膜に炎症が起きます。
関節は関節包に包まれた袋になっていて、この袋の中に常に数関節液があり、軟骨に栄養や酸素を与えています。
関節の中で炎症がおきると、この関節液が増えていきます。この増えた関節液がいわゆる「水」であり、「水」は炎症の結果です。
そして、膝の痛みも炎症の結果といえます。軟骨や骨には神経が通ってないので、軟骨が削れたから痛いのではなく、炎症が起きることで痛みが出てくるのです。
加齢とともに、軟骨は徐々に弾力がなくなって軟骨が摩耗しやすくなるので、高齢者でひざ痛にお悩みの方は非常に多いと思います。
そんな方に朗報。このひざ痛を予防する食材があるのです。
ひざ痛に効くスーパー食材
ひざの軟骨の材料となるコンドロイチンやグルコサミン
ひざ痛の代表格である変形性膝関節症は、膝関節の内部にある軟骨がすり減ることで起こります。
ですので、このひざの軟骨の主成分であるプロテオグリカンの材料を補うような食事が良いでしょう。
プロテオグリカンの材料として代表的なのは、コンドロイチン。また、コンドロイチンの材料になるグルコサミンも同様に大切です。
コンドロイチンを多く含む食材
納豆やオクラ、なめこ、山芋や里芋などのネバネバした食材
うなぎやヒラメ、鶏の皮
グルコサミンを多く含む食べ物
エビやカニなどの甲殻類
ひざの骨をつくり強くするカルシウム
関節といえば骨。この骨にとって重要な成分がミネラルです。カルシウムなどが代表ですね。
またこのカルシウムと一緒に摂取した方が良いとされるのがマグネシウムです。
カルシウムを多く含む食べ物
牛乳やチーズなどの乳製品
桜えびやめざし、しらす干しなどの小魚
ひじきなどの海草類
マグネシウムを多く含む食べ物
アーモンドやカシューナッツ、ピーナッツなど
あおさや海苔、わかめなどの海草類
きな粉や豆腐、納豆などの大豆製品
また、ビタミンDはカルシウムの吸収に深い関係があります。これを一緒に摂ることでよりカルシウムが吸収されやすくなります。
ビタミンDを多く含む食べ物
鮭やいわし、さんま、うなぎ、サバ、アジなど
変形性膝関節症に悪影響な食材
逆に変形性膝関節症に良くないものもあります。
一つは、カフェインや塩分。これにより、カルシウムが体外へ排出されてしまいます。
もう一つは、リン酸塩。これは様々な加工食品に含まれている食品添加物です。これがカルシウムの吸収を妨げたり、骨を構成するカルシウムを分解したりして、ひざの関節に悪影響を及ぼします。
リン酸塩が多く含まれる食べ物
ハムやソーセージ、魚肉練り製品など
ラーメンやパスタなどのインスタント食品
瓶詰や缶詰
ジュースや炭酸飲料
まとめ
ひざ痛の原因は、ひざの骨の軟骨がすり減り炎症が起こるためですでした。
そこでスーパー食材の出番です。
ひざの軟骨の材料となるのがコンドロイチンやグルコサミンです。ネバネバした食材に多く含まれています。
また、ひざの骨をつくり、強くするのがカルシウム。それと一緒に摂るといいのがマグネシウム、ビタミンD。
逆に、摂りすぎるとひざ痛に良くないのが、カフェインや塩分。また、リン酸塩です。
これらを意識して摂取することでひざ痛の予防・改善に役立ててみてはいかがでしょうか。
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