たけしの家庭の医学 線毛運動が風邪をひきにくくする

12月12日(火)放送の「たけしの家庭の医学」で紹介された「線毛運動」。これによって体をウイルスから守り風邪をひきにくくなります。この線毛運動は私たちの体の中でどのように働いているのでしょうか。

風邪の原因

どうして私たちは風邪をひくのでしょうか。

風邪は鼻やのどといった上気道における急性の炎症を総称したものです。

風邪は、多くの場合、細菌ではなくより小さな病原微生物であるウイルスに感染することによって発症します。

風邪をひいている人がした咳やくしゃみの中にはウイルスが混じっていて、それを吸い込むことで体の中に侵入してしまいます。

そして、小さなウイルスが鼻やのどの粘膜に貼り付くことで風邪の症状が引き起こされます。

有名なウイルスとしては、ライノウィルスやコロナウィルス、RSウィルスなどがあり、複数のウィルスに同時に感染していることもあります。

このように、呼吸によって異物やウイルスが侵入してくるわけですが、このときに仕事をするのが次に説明する「線毛」です。

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たけしの家庭の医学で紹介された線毛運動とは

まず線毛とはどのようなものなのでしょうか。

まずは呼吸器の話から始めましょう。

呼吸器とは、鼻から口、気管、肺など、外部からの空気を取り入れて吐き出す器官の総称です。

呼吸により取り入れられた空気は、気管を通って気管支に入ります。そしてその先の肺で、空気中に含まれる酸素と、体内で生じた二酸化炭素の交換が行われます。

前にも述べたように、この呼吸により、気道にはごく小さな異物や細菌、ウイルスなどが入ってきます。

それらの異物をキャッチし、気管支を常にきれいに保つはたらきをしているのが、気管の粘膜を覆う線毛(1000分の1ミリ程度)なのです。

線毛は1秒間に15回程度の速さで動いています。そして、エスカレーターのように、粘液と異物をのどのほうに運び出していく働きをしているのです。

これが線毛運動です。

体にとって悪いものを線毛が外に運び出してくれるのです。

こうして、咳や痰として体外に出されたり、唾液と一緒に胃に運ばれ胃酸で分解されたりします。

例えば、タバコを吸った後に痰が出やすくなるのも、有害な物質を吐き出そうとする線毛の働きです。

ただ、この線毛には弱点があります。

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線毛の弱点と水分補給

線毛の弱点は「寒さ」と「乾燥」です。

冬に風邪をひきやすいのはこのためです。

寒くて乾燥している冬というのは線毛の機能が低下しているために、ウイルスが鼻やのどの粘膜にくっついたままの状態となるため、風邪を発症してしまうのですね。

寒いと、身体の各器官に伸びている毛細血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。

血流が悪くなると、血液の働き(酸素、ホルモン、栄養などを細胞へ運ぶ)も悪くなるので、線毛細胞の働きも同じように低下し、線毛運動も低下してしまいます。

乾燥すると、のどや鼻はからからになります。

線毛は水分が不足して乾燥すると硬くなって、その動きが鈍ってしまうことがあります。

ですので、こまめに水分補給をすることが重要です。

冬は夏ほど水分補給を気にかけないと思いますが、寒い冬も同じように心がけたいです。

また、乾燥しているとウイルスそのものも長時間生き続けてしまうので、その意味でも乾燥を防ぐことは大事ですね。

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まとめ

風邪は主にウイルスが鼻やのどの粘膜に付着することで発症するものです。

そして、このくっついたウイルスなどの異物を運び出す役割を担っているのが線毛です(線毛運動)。

しかし、線毛には寒さと乾燥という弱点があります。

冬は乾燥しやすい季節です。

そのためウイルスが活発化しやすく、なおかつ線毛運動の機能が下がってしまうというダブルパンチ状態です。

これに備えるには水分補給が大切です。

しっかり水分を補給して風邪を事前に防ぎましょう。

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